SHARP SL-C700

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 いきなり放置気味ですが、SL-C700です。
 HP200LXの使用限界が見え始めたため、急遽代替品を選ばなければいけなくなったときにアナウンスされたのがこのPDAでした。カタログで見る限りはPIMとしての機能は十分でVGAの液晶が良さそうでしたので、「新シリーズの最初の製品は買わない」という禁を破り近所のヨドバシカメラで予約して買ってしまいました。

 箱を開けた後の第一印象は大変よいものでした。シャープ自慢の液晶は実にきれいで、キーボードも安っぽい感じはありますが、十分実用に耐えます。このリナックスザウルスの前にもシャープは電子手帳を製造していて、PIMの機能も必要十分なものでした。

 「これなら200LXの代わりになるじゃん」そう思っていました。最初の1週間は。

 使っていくうちにアラも見えてきます。何より我慢できなかったのが「動作がもっさりしている」こと。HP200LXが8MHz、その頃のPalmdragonballが16か33MHz、「なのに、PXA250 400MHzを積んだ貴様が何でこんなに遅いんだぁぁぁっ!!」ということになり、買ったときの興奮はすっかり冷めてしまいました。PC出身のLinuxを積んでいて、これでも相当ブラッシュアップしたんだとか、PXA250にバグがあって、予定の能力を発揮していないだとか、いろいろ理由はあるでしょう。でも、PIMとしてみると、プログラムの切り替えの遅さは私にとってけっこう致命的で、「HP200LXが使えない以上、これで我慢するしかないのか・・」とあきらめていました。

 C700の遅さはシャープ自身もよくわかっていたのでしょう。CPUを255に変更し、RAMを倍増したC750,760がそれほど時間をおかず登場します。その後C700もシステムソフトがバージョンアップしたり、シャープ非公認の「スペシャカーネル」が出回ったりしましたが、再びメインで使うことはありませんでした。

 あきらめて使い続けることにしたC700ですが、やっぱりその遅さに我慢ならず、「代わりの機械はないんだろうか?」と調べていました。そんな時です。職場の近所の家電量販店で投げ売りされていたclie PEG-N700Cを見つけたのは。

hp 200LX

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私が最初に購入したPDAヒューレットパッカードHP200LXです。
詳しい仕様等はWIKI等を参照してください。年月は忘れましたが、夏のボーナスが出たときに、紀伊國屋書店アドホック店で本体+日本語化キット+20Mのフラッシュカードを130Kくらいで買ったと思います。

この機械自体は、PC/XT互換機という、ただの英語版のPCであり、ニフティのフォーラムを中心にの有志の努力により日本語環境が構築されたものです。私が購入した頃は、プログラムのライブラリーや初心者向けガイドブック等が市販されていて、日本語化環境も十分安定した状態になっていました。

当時会社に入ったばかりの私は、現場の仕事が多く、しばらくはおもちゃとして、いじり倒していました。そのうち会社でデスクワークもするようになると、自分のスケジュール管理ぐらいはする必要があり、業務で使うようになりました。

この機械の優れた点は多々あるのですが、私にとって一番便利だっだのは、内蔵のスケジューラーの出来が非常によいことでした。「母艦」となるデスクトップPCと連携する仕組みも用意されていて、電池は持つし「to do」は便利だし、非常に重宝したのを覚えています。

何の問題もなく実に役に立っていましたが、02年についにヒンジ部分に亀裂が入り、ヒンジのパーツが破断してしまいました。機械自体は問題なく動いていましたが、98年に200LXは製造を終えており、今後の事を考えると代替品を探さなければならなくなりました。

当時既に、Windows CEを積んだカシオペアモバイルギアPalm等がありましたが、店頭でさわってみると「スケジューラーの月間表示で予定が文字で表示されない」という私にとってはクリティカルな欠点があり、(逆に言うとHP200LXの表示は一覧性に優れていました)代替機にはならないと評価していました。(便利なフリーウエアが出回ってるなんて知らなかったので)

そんな時でした。VGA液晶を積んだSL-C700 リナックスザウルスが発表されたのは。

前口上

このブログは、わたしが今まで使ったPDAデジタルガジェットについて
自分の備忘録として作成するものです。
今まで自分の所有したPDAについて、使用感等を書いてゆきますが、
私の記憶を元にしているため、不正確な部分がある場合があります。
また、更新等は不定期になりますのでご了承ください。