SONY clie VZ90

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vz90です。
SONYClieは、ノーマルタイプと突然変異型の2系統があって、シリーズ最後の突然変異型がこの機械だったと思います。特徴はなんと言っても「有機ELディスプレイ」。次世代ディスプレイの候補として、原理的なことは知っていましたが、世間一般には有機ELなんて、ほとんど見かけない存在でした。

新デバイスゆえに高価だったのでしょう、発売当時の市場価格は10万弱。とてもPalmの値段とは思えません。「有機ELは見てみたいが、私には縁のない代物」と思っていました。

高価であること、ソニーClie終了宣言をしていたこと等が重なって売れなかったのでしょうか、しばらくたってPDA工房のページを見ると、新品が約5万円で売られていました。「ここまで来たなら、Clieの死に水を取るのも一興か」ということで、手元に1台あります。

物自体は、直方体のごっつい代物です。この厚みならスライドするとキーボードが出てきそうな雰囲気ですが、スライドしてもボタンとコントロールホイールしか出てきません。同梱の海苔巻き型カバーをつけるとさらに厚みがまします。

特徴である有機ELディスプレイは、色鮮やかで濃く視野角の制限が無いため、写真を表示すると、写真用光沢紙にインクジェットで印刷した写真を貼り付けているようで、軽い衝撃を受けたのを覚えています。

珍しくソニー製のカラーテーマが入っていました。表示させるとただの黒一色のテーマだったので笑ったのを覚えています。有機ELは液晶に比べると寿命が短いようなので、なるべく発光させないために、こんな措置をしたのでしょう。

本体横にCFとMSのスロットがあって、それぞれMAX2Gのメモリーが刺さります。仕様を見ると、765kbpsのMP4動画が再生できるようです。ホーム画面には、ソニー製のメディアブラウザが設定されています。これで音楽や動画を堪能しろというなら、大容量メモリーが必要であろう、ということで、結構高価だった2GのメモリースティックPROを買いました(Duoじゃないよ)。

反応速度がよく、動画の残像が残りにくいのも、有機ELの特徴として言われていたように思います。いくつか動画を変換して見てみましたが、ソニー製のコンバーターの出来もよくなかったのか、ブロックノイズが結構出て、あんまり動画を見る機械じゃないなと思ったのを覚えています。

パネルを除くと、普通のPalmですので、しばらく使っていましたが、いまさらグラフィティ2で文字を入力するのも面倒だったので、結局すぐにT|Cに戻してしまいました。

CPUはソニーオリジナルの「handheld engine」。armコアにDSPやメモリ、各種インターフェースを統合した物のようで、最大クロック123MHzながら、メディア再生も可能とのこと。いまならPalmにもcore playerがあって、アクセラレーターが効けば、H264もいけるか…、って以前書いた気がしますので、今回はcoreplayerのPalm版を購入してみました。

coreplayerのprcをダウンロードして、本体メモリに放り込んでパスコードを入力。動きませんでした。どうやらwindows mobile版と違って、購入時に登録したユーザー名とホットシンクIDの名前が一致しないと使えないようです。

ええぃ、clie用のPalmDesktopの入ったCDはどこだ!と部屋を探しましたが見つかりません(T-T;)。Palm版のcoreplayerの具合はいつかCDが見つかったときに試すこととします。

これで、手持ちのPalm機はすべて記事にしました。これからはPocket PCを中心に記事にします(ま、かなりの脱線も予想されますが)。