SONY Clie NX80V

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NX80です。2004年の10月に購入しました。

TUNGSTEN|Cについては、特に問題なく使えていましたが、320*320の液晶ではカレンダーの月間表示で、1日に2件分の予定しか表示されません。クリエの縦長液晶なら、4件表示できて一覧性が増すのでは、と思うようになり、お金に余裕が出来たときに購入したと思います。

モノ自体は、今時の二つ折りケータイのような形をしています。液晶画面が180度回転し、スレート状になるのも一緒です。外殻は銀梨地の金属的な質感のモノで、ズッシリ感があります。最初は好印象でした。キーを押すまでは。

NR70と違って、このキーボード、外殻の穴からボタンが出ている形状なのですが、ほとんど筐体からキートップが出ていないため、実に押しにくい。「こいつをデザインした奴ら、実際にこれを使ってテストしたんだろうか?」と若干の怒りがこみ上げたのを覚えています。当然のように、ポケットゲームズ等から、キートップに貼る透明なシール等も出ましたが、面倒だったので今回は購入しませんでした。

キーボードはあきらめてスレート状で使うことにしました。画面の下にショートカットボタンがあるため、アプリの切り替えが簡単にでき、OS5に速いCPUのおかげか結構快適に使えました。

メモリースティックスロットの他に通信用のCFスロットがありましたが、PHS等でネットにつなぐ必要はなかったので、CFスロットは使いませんでした。

目論見どおり、カレンダーの月間表示では表示される予定が増えました。ただ、いざ新しい予定を入れようとすると、「スタイラスを出して伸ばす」→「グラフィティエリアを出す」→「グラフィティを書いて文字を入力する」と、キーボードの入力に比べると即応性に劣る状況になってしまいました。

「う~ん、あんまり便利じゃないかも」。T|Cで月間表示で出てこない予定は、週間表示に切り変えて確認すればよい。爆速T|Cなら、さくさく切り替わるから特段面倒ではない、と今更ながら気づいて、結局T|Cに戻しました。

NR70のようなキーボード(か、もっと使いやすいもの)が付いていれば、と今でも思います。この頃はまだ、私自身ユビキタスの夢を見ていて、このほかにも小型のVAIO等を時々購入していましたが、見た目重視で結局使いにくいソニー製品に何度も幻滅させられたのを覚えています。