windows CEについて
私自身は専門知識のある技術者やプログラマーではないので、以下、正確でない部分もあるかもしれません。
マイクロソフトは、windows3.1が成功したのを受けて、組込機器向けに、ウインドウズのインターフェースを乗せたwindows CEというOSを開発します。組込機器というのは、特定の用途向けに特化したコンピューター機器のことで、身近なところだと、ファミレスの注文取り用のハンディ端末とか、カーナビなどがわかりやすいところでしょうか。
特定用途向けですので、ハードディスクなど積まず、場合によってはバッテリーで動いているため、CPUの能力も低い、そんな機械を想定したOSです。OSの各機能がモジュール化されていて、機器の用途に合わせて、機能を取捨選択し、ROMとして搭載する、そんな用途のOSでした。
セガのドリームキャストにも採用されていて、本体のROMには、IPL(イニシャルプログラムローダー)しか入っておらず、OS自体はゲームディスクに入っていたとか。通信機能を使うゲームではモデム機能のモジュールが読み込まれ、使わなければ読み込まれない、そんな記事を読んだことがあります。
そんなOSですが、サブセットながら、ワード、エクセル、パワーポイントのCE版が用意され、HP200LXやPSIONのようなハンドヘルド端末のOSとして使われることも考えいていたと思います。そして、日本ではNECからモバイルギア、カシオからカシオペアが発売されます。
CEはPC用ウィンドウズとちがい、ARM系、MIPS系、SH系などCPUに合わせてOSが用意され、バイナリ(実行プログラム)もCPUに合ったものを用意しないと動かないということになっていました。
ハンドヘルド用として一般向けには登場したCEですが、PDAの主流がハンドヘルド型からPalm型に変わると、CEをベースに手帳型OSのPocket PCが登場します。最初はPalm PCという言い方をしていましたが、Palm社から抗議があったのか、Palm-SIZE PC、Pocket PCと名前を変えていきます。
ハンドヘルド型はその後日立からペルソナが出たりと細々と続いていきますが、ドコモのシグマリオンあたりでフェードアウトして行ってしまいます。
Palm型の方は、東芝がジェニオで参入したりして、Pocket PC、Pocket PC2002、Windws Mobile2003(SE)、Windows Mobile5.0、6.0とOSが変遷していきますが、元はCEがベースになっていました。
開発環境が安価に構築できることもあってか、PocketPCやWindowsMobileには多くのフリー・シェアウェアが登場し、使用環境を充実させていました。携帯電話が一般的になってくると、電話機能も搭載し、スマートフォンのOSとして、一定の存在感がありました。しかし、プログラムの互換性を維持するためか、使いにくい所、時代遅れな所の改善はなかなかされず、アイフォーン、アンドロイドが登場すると場外に吹き飛ばされてしまいます。
あわてて、タッチオペレーションのWindowsPhone7を開発しましたが、周回遅れを挽回できないようで、北米でも苦戦(ガートナー社の資料では2011末で世界シェア約2%)、日本では全く話題にさえなりません。また、アプリケーションの管理を強化して、自由にインストールできなくなったため、フリー・シェアウエア作家で離れた方もいるようです。
windows mobileを含め、CEの端末はずいぶん買いましたが、PDAやスマートフォンといった携帯情報端末で、CEで動いているものは現状ほとんど無く、アンドロイドOS(リナックス?)が組込機器分野を浸食しかねない状況では、CEも滅んでゆく存在なのかもしれません。
SONY clie VZ90
SONYのClieは、ノーマルタイプと突然変異型の2系統があって、シリーズ最後の突然変異型がこの機械だったと思います。特徴はなんと言っても「有機ELディスプレイ」。次世代ディスプレイの候補として、原理的なことは知っていましたが、世間一般には有機ELなんて、ほとんど見かけない存在でした。
新デバイスゆえに高価だったのでしょう、発売当時の市場価格は10万弱。とてもPalmの値段とは思えません。「有機ELは見てみたいが、私には縁のない代物」と思っていました。
高価であること、ソニーがClie終了宣言をしていたこと等が重なって売れなかったのでしょうか、しばらくたってPDA工房のページを見ると、新品が約5万円で売られていました。「ここまで来たなら、Clieの死に水を取るのも一興か」ということで、手元に1台あります。
物自体は、直方体のごっつい代物です。この厚みならスライドするとキーボードが出てきそうな雰囲気ですが、スライドしてもボタンとコントロールホイールしか出てきません。同梱の海苔巻き型カバーをつけるとさらに厚みがまします。
特徴である有機ELディスプレイは、色鮮やかで濃く視野角の制限が無いため、写真を表示すると、写真用光沢紙にインクジェットで印刷した写真を貼り付けているようで、軽い衝撃を受けたのを覚えています。
珍しくソニー製のカラーテーマが入っていました。表示させるとただの黒一色のテーマだったので笑ったのを覚えています。有機ELは液晶に比べると寿命が短いようなので、なるべく発光させないために、こんな措置をしたのでしょう。
本体横にCFとMSのスロットがあって、それぞれMAX2Gのメモリーが刺さります。仕様を見ると、765kbpsのMP4動画が再生できるようです。ホーム画面には、ソニー製のメディアブラウザが設定されています。これで音楽や動画を堪能しろというなら、大容量メモリーが必要であろう、ということで、結構高価だった2GのメモリースティックPROを買いました(Duoじゃないよ)。
反応速度がよく、動画の残像が残りにくいのも、有機ELの特徴として言われていたように思います。いくつか動画を変換して見てみましたが、ソニー製のコンバーターの出来もよくなかったのか、ブロックノイズが結構出て、あんまり動画を見る機械じゃないなと思ったのを覚えています。
パネルを除くと、普通のPalmですので、しばらく使っていましたが、いまさらグラフィティ2で文字を入力するのも面倒だったので、結局すぐにT|Cに戻してしまいました。
CPUはソニーオリジナルの「handheld engine」。armコアにDSPやメモリ、各種インターフェースを統合した物のようで、最大クロック123MHzながら、メディア再生も可能とのこと。いまならPalmにもcore playerがあって、アクセラレーターが効けば、H264もいけるか…、って以前書いた気がしますので、今回はcoreplayerのPalm版を購入してみました。
coreplayerのprcをダウンロードして、本体メモリに放り込んでパスコードを入力。動きませんでした。どうやらwindows mobile版と違って、購入時に登録したユーザー名とホットシンクIDの名前が一致しないと使えないようです。
ええぃ、clie用のPalmDesktopの入ったCDはどこだ!と部屋を探しましたが見つかりません(T-T;)。Palm版のcoreplayerの具合はいつかCDが見つかったときに試すこととします。
これで、手持ちのPalm機はすべて記事にしました。これからはPocket PCを中心に記事にします(ま、かなりの脱線も予想されますが)。
Apple iPad1
話は3月のはじめまでさかのぼります。
手持ちの本の電子化はゆっくりながら進行していて、閲覧はkindle3でしているわけですが、6インチの画面では漫画や大判の技術書等の閲覧はきびしく、kinlde DXかipadなど画面の大きいタブレットが欲しいと思っていました。
DXが$379、そのときのレートで1ドル=82円でだいたい31K。ipadの16Gが50K。財政が厳しいので、ipadを買うなら41Kの整備品かな、などと思っていたところ、3月2日ipad2が発表されました。
噂のハイレゾディスプレイやSDカードスロットは見送られ、CPUの強化のみ。これなら急いで買う必要はないかなと思っていたら、まさかの現行機種の大幅値下げ。
一昨日まで50Kだったものが、36Kに下がったなら「試さない訳にはイカんでしょう」ということで、公式ストアでポチってしまいました。公式ストアには「24時間以内の発送」とありましたが、同じことを考えた輩は多かったようで、「注文殺到により、中国南部深セン経済特区のappleの工場からの出荷になります。」とのメールが来ました。
結局、一緒に買ったカメラコネクションキットだけ先に着き、本体は1週間後に到着。何とも間抜けな事態となりました。OSは4.2.1になっていました。
しばらくさわって思ったのは「こいつ、コンピューターとしての絶対的な性能は高くないんだな」ということ。iOSが重くないのと、画面スクロールのなめらかさでごまかされている気がしますが、ウエブサーフィンで、重いページに行くと表示やスクロールでもたつくことがあります。
たぶんRAMをあんまり積んでいないのが、影響しているのかもしれません。動画再生等はグラフィックアクセラレーターの機能をうまく使っているのか、H264のHD動画でもスムーズです。絶対的な処理能力が高くないので、adobeのFlashは非対応にしたのでしょうか。
最近多いアンドロイド3.0のタブレットが10.1インチのワイド液晶を積んでいるのに対し、ipadはXGAの9.7インチ液晶を積んでいます。ワイド液晶は世界的な需要から見ると、どのサイズでもテレビのパネルとして使われていて、生産数が多い→単価が下がる、という流れに入っています。少しでもコストを下げたいノートパソコンやタブレットは、ほとんどがワイド液晶画面になってしまいました。
ただ、書類をはじめとするドキュメントを見たり、ウエブを見るときは、ワイド液晶よりも4:3サイズ(又は3:2)の画面の方が使い勝手がいい気がします。コスト圧力に負けずIPSの4:3液晶を積んだあたり、さすがジョブズさんといったところでしょうか。
画面がきれいなので、保護フィルムは貼りませんでした。でも、手油の跡がつくのは嫌なので、静電タッチパネル対応のペンで操作しています。解像度は高くないのですが、発色が良く、視野角が広いのでデジカメの写真の確認にはもってこいです。
きちんと課金できるシステムがあるので、アプリの充実ぶりも凄いです。アプリの単価も安いので、ついいらないものまでポチッてしまいそうです。地味に(厚さの割に)音も良いので、コルグのエレクトライブなんかもさわってて楽しいです。
この文書をもたもた書いているうちに、OS5にバージョンアップしてしまいました。iCloudの便利さはまだ実感できていませんが、ウェブを見ていてサファリの処理が早くなった気がします。ウィンドウズのせいかOSがバージョンアップすると重くなるというイメージがありますが、iOS5はipod1でも軽快に動いています。
タブレットのコンピューターというのは、昔から一部の人のあこがれで、win3.1のウィンドウズ-ペンやXPのタブレットエディション等、細々と発売され、主流となることはなかったのですが、ipadで一気に主流になろうとしています。
大元のアイディアは借り物でも、企業側の都合にとらわれす、エンドユーザーに便利で良いものを作って出してしまう、スティーブ・ジョブズの突破力には敬服するしかありません。
ネットに繋がって、メールやウェブが見られて、簡単な文書も作れて、スケジュール管理はもちろん、音楽や動画も見られる。むかしPDA(Personal Digital Assistant)でできたらいいなと思ったことが、iPadでできてしまいました。PDAというのはこれからタブレット端末のことを言うようになるのかもしれません。
dynabook AZ その2
だいぶ放置してしまいましたが、気を取り直して再開します。
AZの続きです。しばらく使ってみました。
OSがアンドロイドなため、操作にドラッグを使うことが多いのでマウスをつなぐと普通に使えるのですが、タッチパッドだとちょっと不便です。ブラウザはドルフィンHDに落ち着きましたが、やっぱりタッチパッドとキーボードでは、寝っ転がってのネットサーフィンは無理でした。
残念だけど、ちょっと使い道がないかなと思っていたら、「ロシアROM」なんて情報を見つけました。今度時間があるとき試してみます。
ここに書くことではないかもしれませんが、やはり、3月11日のことを書き残しておきます。
3月11日については、休暇をとっていて、家でゲームをしていたのですが、地震が来て近所一帯が停電になりました。
テレビもネットもだめで、ラジオで情報を聞いていましたが、地震の規模が大きいのか、なかなかうちの地域の震度の情報が流されません。
まあ、あの揺れだったら震度5以上はあって、危機管理計画に基づき召集がかかると思ったので、身支度をして出勤することにしました。
案の定、電車は完全に止まっていて、路線バスもものすごい混雑になっていましたので、2時間歩いて出社しました。事務所内は耐震化をしていたのでそれほど被害はありませんでしたが、業務のほうは大混乱になっていて、他の支社の情報の収集や調整のため、拠点支社に自転車で行くことになりました。
で、各支社の連中と調整をして、決まったことを自分の支社に連絡しようと思ったのですが、携帯はもちろん固定電話もつながりにくく、そのためFAXもまともに使えません。何度もトライしてやっと連絡がつく状況が夜まで続きました。
ならば、メールで情報を送ろうとしましたが、拠点支社はPCのセキュリティが強固で、登録されていないよそ者ではネットを見ることもできません。
こんなときWIMAXなんかに入っていたら、AZを使って情報をすぐに送れたのかなあ、と今思います。テキストデータなら、音声やFAXのデータと違って、ネットに負担をかけないので、あまり遅延しないで連絡できたんじゃないかと。
今回、停電があると自宅ではネットの情報が拾えないのを実感させられました。ラジオやテレビの情報は、おおざっぱで自分が必要な細かい情報がとれません。やはり有事に備えて、出先でもネットにつながる装置とフルブラウザーが使える端末は、いつも持ち歩くべきだよなと思います。
AZの続きです。しばらく使ってみました。
OSがアンドロイドなため、操作にドラッグを使うことが多いのでマウスをつなぐと普通に使えるのですが、タッチパッドだとちょっと不便です。ブラウザはドルフィンHDに落ち着きましたが、やっぱりタッチパッドとキーボードでは、寝っ転がってのネットサーフィンは無理でした。
残念だけど、ちょっと使い道がないかなと思っていたら、「ロシアROM」なんて情報を見つけました。今度時間があるとき試してみます。
ここに書くことではないかもしれませんが、やはり、3月11日のことを書き残しておきます。
3月11日については、休暇をとっていて、家でゲームをしていたのですが、地震が来て近所一帯が停電になりました。
テレビもネットもだめで、ラジオで情報を聞いていましたが、地震の規模が大きいのか、なかなかうちの地域の震度の情報が流されません。
まあ、あの揺れだったら震度5以上はあって、危機管理計画に基づき召集がかかると思ったので、身支度をして出勤することにしました。
案の定、電車は完全に止まっていて、路線バスもものすごい混雑になっていましたので、2時間歩いて出社しました。事務所内は耐震化をしていたのでそれほど被害はありませんでしたが、業務のほうは大混乱になっていて、他の支社の情報の収集や調整のため、拠点支社に自転車で行くことになりました。
で、各支社の連中と調整をして、決まったことを自分の支社に連絡しようと思ったのですが、携帯はもちろん固定電話もつながりにくく、そのためFAXもまともに使えません。何度もトライしてやっと連絡がつく状況が夜まで続きました。
ならば、メールで情報を送ろうとしましたが、拠点支社はPCのセキュリティが強固で、登録されていないよそ者ではネットを見ることもできません。
こんなときWIMAXなんかに入っていたら、AZを使って情報をすぐに送れたのかなあ、と今思います。テキストデータなら、音声やFAXのデータと違って、ネットに負担をかけないので、あまり遅延しないで連絡できたんじゃないかと。
今回、停電があると自宅ではネットの情報が拾えないのを実感させられました。ラジオやテレビの情報は、おおざっぱで自分が必要な細かい情報がとれません。やはり有事に備えて、出先でもネットにつながる装置とフルブラウザーが使える端末は、いつも持ち歩くべきだよなと思います。
dynabook AZ
nvidiaのtegraについては、その高性能ぶりを記事で見ていて、かねてから搭載した機械を使ってみたいと思っていました。ただ、発表されてからも搭載したMID等が出回っている様子がないので、インテルが何か嫌がらせをしているのかな、などと邪推をしていたところ、2010年の8月に突然「クラウドブック」としてAZが登場しました。
アンドロイド2.1を積み、0スピンドルのネットワーク接続を前提にした、ネットブックもどきです。ネットワークを前提にしながら本体にLANポートがなく、無線LAN接続オンリーです。
店頭で実機を見たとき、本体は薄くて軽いわ、液晶画面は普通にきれいだわ、デザインは硬派で結構かっこいいわでかなり購入する気になっていましたが、突然止まる、サスペンドでもバッテリーを消費する等、ネットでの評判がよくないのと、アンドロイド2.2を搭載したタブレットが東芝から出るような噂が流れていたことから、様子を見ることにしました。
その後もNB100を使っていると、重いサイトでは反応が遅いことが多く、もっとネットブラウズが速い機械が欲しくなり、ipadを整備品で買おうか、デュアルコアatomのネットブックを買おうか、archosのアンドロイドタブレットを買おうか、いろいろ妄想していました。
結局、予算や壊れたときのサポート等諸事情でクリエィテブのziio10に絞り、アマゾンで注文しようとしたとき、AZのコメント欄で2011の2/24に2.2アップデートが始まり、かなりよくなっているという書き込みを見てしまったため、急遽25Kまで下がっているAZを購入してしまいました。
ziioについては、出先でのデジカメのフォトビューアーとして使うことも考えていました。しかし、すでに出回っているziio7が値段の関係か、とっても残念な液晶を搭載してるのを見ると、10も液晶画面は期待できないなと思っていたので、「ならばいっそAZを試してみるか」となりました。
本体は非常に薄く、mac book airを初めてさわったときと同じ感動がありました。フットプリントはNB100より大きいのですが、薄いため軽いです(約900g)。側面にはUSB端子のほか、SDスロットとHDMI端子がついています。とりあえずいじり倒す前に無線LANを設定しアップデートをかけました。
AZにはいっているプログラムからアップデートをかけると、ダウンロードとインストールで約30分で2.2化は終了しました。ついでにフラッシュプレーヤー等もインストールします。
よく考えたら、アンドロイドにさわるのはこれが初めてです。ネットをブラウズするには、アンドロイド付属のブラウザか、元から入っているオペラモバイルを使うことになります。残念ながらフラッシュ対応になったのは、アンドロイドのブラウザのみです。ただ、このブラウザはタッチオペレーション前提で作ってあるので、AZでは例えばカーソルキーでページの上下ができない等使いにくい面があります。
オペラモバイルは、感触的にPCのブラウザに近く、メインはこっちを使っています。フラッシュの表示をあきらめているせいか、表示が速く軽快な感じです。4gamer.net等広告が多く、ネットブックでは表示が重いサイトでも、軽快にスクロールするのを見ると「こりゃ、ネットブックに戻れないな」と感じました。
オペラモバイルはフラッシュに対応していないので、youtubeとニコニコ動画はアンドロイドのブラウザを使っています。youtubeが普通に見られるのはもちろんのこと、恐ろしいことに弾幕で動画が見えない状況のニコ動も何とか再生してしまいます。
一般のメディアファイルは東芝製のプレーヤーで再生します。H264やWMV9に対応しているようで、windowsにサンプルで入っているwildlifeのHD動画(1280*720 6Mbps wmv9)がスムーズに再生したときは笑ってしまいました。「えぇい、nvidiaのtegra2は化け物か!」(某赤い彗星風)
H264のHDのアイマス動画等も試してみました。さすがに60FPSは無理でしたが、30FPSに落とすとスムーズに再生されます。mpeg2の再生は無理でしたが、ここまでできればとりあえずは十分でしょう
まだ使い始めてから日が浅いので、残りの感想はもう少し使い込んでから書こうと思いますが、今は、使いにくい面もあるが、こんな機械も十分「あり」だろうと思っています。
SONY NGP雑感
新PSPがついにベールを脱ぎました。PSP2と噂されていたモノですが、ソニーは「次世代ポータブル」という言い方をしていて、「これはPSPの後継機ではない」と暗に言っているようにも思えます。正式名称はこれから決まるのでしょうが、北米でのPSPの惨敗ぶりを聞くと「PSP」の名称は使わないかもしれません。
画面は有機ELになりました。反応速度や薄さ、省電力では液晶よりも有利なはずで、シャッター方式を使えば立体視も可能かもしれません。欠点は現状ではコスト面で不利であろう事、ソニーが有機ELの製造から手を引いているので、調達はサムスンになると思いますが、サムスン自体が世界的な需要過多に対応できていないこと(HTCのデザイアが有機ELパネルの不足から、液晶パネルに切り替わったこともありました)。ただ、ソニーが有機ELを再び生産するなんて話もありますので、足らない分は自前で供給するつもりかもしれませんが。
ゲーム供給は、ダウンロードORカードになりました。また独自規格のカードを作る気のようです。ベータマックスにはじまり、メモリースティック、UMD等と、独自規格にこだわりすぎてさんざん世間の不評を買ったソニーですが、やっぱり反省してないのかな、と思ったら、新ゲームカード、SDカードによく似ている気がします。「ゲームの供給はプロテクトをかけた、SDを独自拡張したカードで、動画や音楽はSDHCカード内のデータを普通に利用できます」、なら使い勝手は良さそうです。
スライドパッドからアナログスティックになったのは大歓迎です。PSPのスライドパッドは、やはりスティックに比べると操作感が劣ります。
筐体は噂にあったスライド式ではありませんでした。現行機の携行は出来るが、ポケットに入らない大きさはゲーム機としてどうだろうと思っているので、残念ではありますが、アイスモナカのような筐体は、大容量のバッテリー搭載と製造コストの低下が期待できます。
UMDは廃止のようです。つまり、今のUMDのソフトは使えないわけで、goが出たときも救済措置云々がありましたが、結局何もなく、同様に現在のPSPユーザーは切り捨てられることになります。MHP3のおかげで日本のPSP市場は元気ですが、世界的に見るとDSに相当差をつけられているので、潔く切り捨てを選択したのでしょう。
3G搭載は決まっていますが、詳細等は明かされず、値段やバッテリー駆動時間等明らかになっていない項目も多々あります。3DS発売の前にとりあえず冷や水をぶっかけておこう的な発表でしたが、NGPの概要については明らかになりました。
DSとPSPが発売されたときもよく言われたことですが、次世代携帯ゲーム機でも任天堂とソニーの気質の違いがよく出ています。「現状の安価な技術で無難にまとめる任天堂」と「利益が出なくても先端技術を盛り込むソニー」といったところでしょうか。
それよりも驚いたのは、PSゲームのアンドロイドへの提供です。NGPの本当の敵がスマートフォンであることはよく言われていましたが、まさか、塩を送るとは。iPhoneの勢いが止まりそうもないので、とりあえずの牽制のためのアンドロイド肩入れでしょうか。ただ、これに一番影響を受けるのは、市場が立ち上がっていないwindows phone 7ではないでしょうか。もしかするとバルマーさんの頭の上から湯気が立っているかもしれません。
今年中に投入予定のNGPですが、過去に何度もやっているSDKの遅れ等で発売延期は十分すぎるほどの可能性があります。その間に3DSが逃げ切れるのか、保たないバッテリーが問題視されるのか、今年も楽しい年になりそうです。
kindle3 その3
レビューも含めてまとめてみます。
E-inkのディスプレイは初めて見ました。電源を落としても表示が残る装置というのは初めてみる気がします。表示自体はライトグレーのプラスチックにインクで印刷されたような感じで、視野角も関係なく、周囲が明るくなるとコントラストが上がって見やすくなるという、液晶画面を見慣れた立場からすると、実に不思議な代物です。6インチでSVGAの解像度は高精細で、小さい文字も結構判読できます。よく言われるように、液晶画面と比べて目も疲れない気がします。
読むPDFファイルは、スキャンスナップで作成しています。アマゾンで大型の裁断機も購入し、家にある本や漫画でデータで持っていればいいものを片っ端からスキャンしています。取り込む形式は、600dpiの2値。漫画はトーンが消えたりおかしくなったりしますが、kindleの処理能力が高くないことを考えると、データは小さい方がいいということで割り切りました。250ページくらいの本で15MB、漫画だと50MB程なので、3ギガあればかなりの冊数を入れておくことが出来ます。ipadと違って、ケーブルでPCに接続すれば外部ストレージになる手軽さもよいです。
自炊PDFでも読書体験を大きく変える代物ですが、amazonから本のデータが購入できれば、革命的な体験が出来ると思います。
そうこうしているうちに、日本でもソニーとシャープから電子書籍端末が出ました。ソニーはキンドルと同じ電子ペーパーのモノクロ端末。シャープは自慢のカラー液晶を積んできました。ソニーリーダーをさわってみましたが、表示やページめくりの速度は、キンドルと変わらない感じでした。キーボードがない分キンドルより筐体が小さく、タッチセンサーを積んでいるのがいい感じです。SDカードが使えるようなので容量を気にしなくてもいいのもよいです。
ソニーもシャープもそれなりの端末を投入したようですが、それよりも問題なのがデータを販売するサイトの出来です。検索・一覧の性能が悪く、本を探すのに手間がかかる感じです。ショッピングサイトとしてアマゾンと比べると、まるで大人と子供、勝負になってません。
ソニーのサイトにつては品揃えにも相当問題があります。国内のSF/ファンタジーで引っかかる作品が450件に比べ、「その他」で引っかかるポルノ小説や、女性向けホモ小説が約1000件。大手出版社が出し惜しみしているのに対し、キワモノを扱う所は、やる気があるのでしょうか。新しいメディアが浸透していく際に、エロコンテンツが起爆剤になることはよく言われることですが、このままエロ小説ばっかり増えていくと、「女性向けのおしゃれなエロリーダー」なんてレッテルを貼られかねません。
まあ、これからバージョンアップするのでしょうが、はやくいいサイトにしないと、音楽配信同様、外国勢にすべて持っていかれてしまう可能性は十分にあります。
自炊派のPDFリーダーとしては、キンドルとソニーリーダーは互いに一長一短があるので互角でしょう。後はSDカードが使えて国内で買えるけど、¥25000のリーダーか、輸入だけど139$のキンドルか、このあたりでどちらを選ぶか決まりそうな気がします(画面の小さい5インチのリーダーは自炊派には向かないと思います)。
リナックスザウルスや、ネットウォーカーやウィルコムの端末を思い出すと、シャープには「目の付け所はよいのだけど、出来上がるモノがいまいち」というイメージがあります。ガラパゴスは高価な端末ですので、私はしばらく様子を見た方がよい、と思っています。
kindleをさわって、むかしのipodを思い出しました。年に1回、現行よりも高機能な新製品が出て、2年前の製品のユーザーなら買い換え推奨、1年前の製品のユーザーなら買い換えを悩むことになる、そんな時期にkindleもあるんじゃないかと。
iriverも競合製品を出すようですし、kindleも夏に新型が出るでしょう。電子ペーパーを使ったPDFリーダーは、これから2,3年、百花繚乱の時期を迎えるのかもしれません。
E-inkのディスプレイは初めて見ました。電源を落としても表示が残る装置というのは初めてみる気がします。表示自体はライトグレーのプラスチックにインクで印刷されたような感じで、視野角も関係なく、周囲が明るくなるとコントラストが上がって見やすくなるという、液晶画面を見慣れた立場からすると、実に不思議な代物です。6インチでSVGAの解像度は高精細で、小さい文字も結構判読できます。よく言われるように、液晶画面と比べて目も疲れない気がします。
読むPDFファイルは、スキャンスナップで作成しています。アマゾンで大型の裁断機も購入し、家にある本や漫画でデータで持っていればいいものを片っ端からスキャンしています。取り込む形式は、600dpiの2値。漫画はトーンが消えたりおかしくなったりしますが、kindleの処理能力が高くないことを考えると、データは小さい方がいいということで割り切りました。250ページくらいの本で15MB、漫画だと50MB程なので、3ギガあればかなりの冊数を入れておくことが出来ます。ipadと違って、ケーブルでPCに接続すれば外部ストレージになる手軽さもよいです。
自炊PDFでも読書体験を大きく変える代物ですが、amazonから本のデータが購入できれば、革命的な体験が出来ると思います。
そうこうしているうちに、日本でもソニーとシャープから電子書籍端末が出ました。ソニーはキンドルと同じ電子ペーパーのモノクロ端末。シャープは自慢のカラー液晶を積んできました。ソニーリーダーをさわってみましたが、表示やページめくりの速度は、キンドルと変わらない感じでした。キーボードがない分キンドルより筐体が小さく、タッチセンサーを積んでいるのがいい感じです。SDカードが使えるようなので容量を気にしなくてもいいのもよいです。
ソニーもシャープもそれなりの端末を投入したようですが、それよりも問題なのがデータを販売するサイトの出来です。検索・一覧の性能が悪く、本を探すのに手間がかかる感じです。ショッピングサイトとしてアマゾンと比べると、まるで大人と子供、勝負になってません。
ソニーのサイトにつては品揃えにも相当問題があります。国内のSF/ファンタジーで引っかかる作品が450件に比べ、「その他」で引っかかるポルノ小説や、女性向けホモ小説が約1000件。大手出版社が出し惜しみしているのに対し、キワモノを扱う所は、やる気があるのでしょうか。新しいメディアが浸透していく際に、エロコンテンツが起爆剤になることはよく言われることですが、このままエロ小説ばっかり増えていくと、「女性向けのおしゃれなエロリーダー」なんてレッテルを貼られかねません。
まあ、これからバージョンアップするのでしょうが、はやくいいサイトにしないと、音楽配信同様、外国勢にすべて持っていかれてしまう可能性は十分にあります。
自炊派のPDFリーダーとしては、キンドルとソニーリーダーは互いに一長一短があるので互角でしょう。後はSDカードが使えて国内で買えるけど、¥25000のリーダーか、輸入だけど139$のキンドルか、このあたりでどちらを選ぶか決まりそうな気がします(画面の小さい5インチのリーダーは自炊派には向かないと思います)。
リナックスザウルスや、ネットウォーカーやウィルコムの端末を思い出すと、シャープには「目の付け所はよいのだけど、出来上がるモノがいまいち」というイメージがあります。ガラパゴスは高価な端末ですので、私はしばらく様子を見た方がよい、と思っています。
kindleをさわって、むかしのipodを思い出しました。年に1回、現行よりも高機能な新製品が出て、2年前の製品のユーザーなら買い換え推奨、1年前の製品のユーザーなら買い換えを悩むことになる、そんな時期にkindleもあるんじゃないかと。
iriverも競合製品を出すようですし、kindleも夏に新型が出るでしょう。電子ペーパーを使ったPDFリーダーは、これから2,3年、百花繚乱の時期を迎えるのかもしれません。